表紙。河合奈保子かな。
タイトルページ。
部分的に自粛。
本土から離れた孤島、黒石島で殺人事件が起きた。
被害者は幸枝という若い女性らしい。
刑事が捜査に乗り出す。
事件以来、姿を見せない佐吉という男が怪しい。
遺体は腐乱しかけていたため、
既に埋葬されていた。
刑事は違和感をおぼえた。
が、原因がわからない…。
だが、幸枝と佐吉はかけおちして島を離れていた!
被害者は幸枝ではなかった!
そして、黒石島に台風が接近…。
捜査の顛末や如何に?!
本作は単行本「ぼくとフリオと校庭で」に収録されています。
諸星作品では珍しくホラーやSFではなく、サスペンス作品となっています。
少々ネタバレですが、閉鎖的な島社会での共同幻想を描いていて、それが読後の恐怖や気持ち悪さををかもし出しています。
珍しい作風ということもあり、強く印象に残る作品です。