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失楽園 地獄編(1978/07/01 月刊マンガ少年7月号)

諸星大二郎
今回紹介する諸星大二郎先生の作品は1978年の『失楽園』。まずは第一部の地獄編から。

本作では意識的に名画のパロディが使われているのでわかる範囲で元の作品名も併記していきます。

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表紙。

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タイトルページ。

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遠い未来。人類は沼にへばりつくようにして生活していた。

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沼でトカゲを狩猟し糧としていた。
青木繁「海の幸」のパロディ)

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かつて人間は楽園「幸福の沼」で何不自由なく暮らしていたが、大罪を冒して楽園を追放されたという。

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幸福の沼から来たという男が、死にかけていた赤子に薬を与え救う。
やがて民に説法をはじめる。

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しかし、民は男を信じない。
幸福の沼に案内するよう迫り、死なせてしまう。
(ボス「十字架を担うキリスト」のパロディ)

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恋人の死や苦しい生活に心を痛めた少年は、幸福の沼を目指して旅立つ。

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いきだおれていたところを荷車の老人に救われる。
(ダリの「幻の荷馬車」のパロディ?)

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そして、レーテという町の門にたどり着く。
この先に幸福の沼があるというのか?
(続く)


本作は単行本「男たちの風景」に収録されています。

省略してしまいましたが、少女がクモに襲われるシーンでの珍しいカットを使っていたり、名画のパロディを仕込んだりと、実験的な位置づけの作品だったのだと思われます。

また、この地獄編の元になったとされる作品『恐るべき丘』が「文藝別冊・総特集・諸星大二郎」に掲載されています。