表紙。
タイトルページ。
水引村という人里離れた村で休暇を過ごす初老の男。
山の中で誰かが手招きするのを見かける。
村民いわく、それはヒトニグサだという。
噂を聞きつけた稗田が男のもとにあらわれる。
稗田は学者で水引村の伝説を調べているらしい。
江戸時代の学者、室井恭蘭の「妖魅本草録」。
ヒトニグサに関する古い記録。
村民の嘉一に話を聞きに行く。
嘉一の反応が気にかかり、
尾行する稗田。
そこで見たのは、ヒトニグサを採取する嘉一の姿だった…
本作は、文庫版「妖怪ハンター・地の巻」に収録されています。上の抜粋みて興味を持った方は是非買いましょう!
稗田が古い記録と村民達への聞き込みで核心に近づいて行くわけで、何度読んでもその展開にワクワクしてしまいます。
そして、諸星作品ではお馴染みの、謎の学者・室井恭蘭の本が登場。ファンにはたまらないわけです。(^o^)
おまけ。トラウマになりそうなひとコマがこれ。
実は初老の男は奥さんを殺していて、遺体を水引村の山中に埋めていました。そこにヒトニグサが寄生していた…というわけなんです。
このコマ…骸骨に根がからまりまくってます。相当に養分を摂取しまくったのでしょうね。ああもう、冬虫夏草みたいなもんですよね…。で、生前の奥さんの姿そっくりに育っちゃうという…。トラウマの一歩手前でした。(;´∀`)
ほんと、諸星大二郎というお人はすごい想像力の持ち主です…