「文藝別冊・総特集・諸星大二郎」大増補新版(KAWADE夢ムック)を入手しました。
早速ですが、前回の2011年版と今回の2018年版の比較です。
表紙。
今回は栞と紙魚子+クダギツネ+ムルムルが表紙になりました。
裏表紙。
稗田礼二郎とあもくん、そして、背景はカオカオ様ですね。
サブタイトル・ページ数・金額の比較です:
2011年版:
異界と俗世の狭間から
240ページ
1200円
2018年版:
怪を語り、快を生み出す
336ページ
1500円
堂々たる増補です。
特に重要な差分は以下の通りです!
(1)描き下ろしカラーマンガ「カタツムリの話」
こういう企画本で諸星先生の描き下ろしが読めるなんて…(歓喜の涙)
扉絵を見たことあると思ったら「不熟」P93 と同じ構図ですね。ここからアイデアを膨らませたのかも。
星野先生の仕事場に諸星先生が訪れての対談。星野先生の蔵書がわかったりして、興味深いです。
(3)単行本未収録の「怒々山」シリーズ3作の掲載
入手できてなかったのでとても嬉しかったです。
(でも、できれば「怒々山」シリーズでまとめて単行本化して欲しかった…)
(4)10代の頃に描いた落書き
諸星先生が少年時代に描いていた絵や映画ポスターの模写が載ってます。諸星先生の原点みたいなものかもしれません。
そして、上條淳士先生とヒグチユウコ先生の寄稿も素晴らしいです!\(^o^)/
[追記]
残念なことですが、2011版から逆に減っているものがありました。
それはショートマンガの「マッド・ダックス」「マッド・マルクス」「マッド・ソックス」「マッド・ボックス」です。
これらの作品は残念ながら単行本になっていないことから、まだまだ2011年版の総特集は貴重な存在だと言えましょう。