諸星大二郎劇場35 アリスとシェエラザード第15話・猫の交霊会

諸星大二郎先生の新作が現在発売中のビッグコミック増刊号に掲載されました。

 

表紙。

タイトルページ。


アリスとシェエラザードは子供たちから「猫探し」を依頼される。

 

情報を得るためキャットニップ(西洋マタタビ)を使って猫の霊を集める「猫の交霊会」をおこなう。

 

集まった猫の霊たちはいずれも、街で演説していたエセ預言者のグレゴリーに殺されたらしい。

 

アリス達はグレゴリーに猫のことを聞きにでかけるが、魔女扱いされてしまう。


時を同じくして、子供たちはグレゴリーの家にしのびこみ、飼い猫をみつけるのだったが。。。

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

最近はビッグコミック増刊号を紙で入手するのに日数がかかるようになってしまいました。

なかなかせちがらい時代になってしまいました。

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

さて、今回のお話は、猫好きな諸星先生らしいお話でした。

 

猫の出てくる諸星作品といえば、猫パニック、栞と紙魚子のボリス、あと「猫本」に掲載された短編がすぐに思い浮かびました。他にもありそうな気がしますね。

 

次のアリスとシェエラザードの活躍を楽しみにしております♪

諸星大二郎劇場34 アリスとシェエラザード第14話・仮面舞踏会

諸星大二郎先生の新作が現在発売中のビッグコミック増刊号に掲載されました。

 

表紙。

 

タイトルページ。


アリスとシェエラザードは「仮面舞踏会」に招待される。

 

この舞踏会には、死人が出るとか何院か行方不明になるなど奇妙なことが起こると言われていた。

 

アリスはダンス相手と屋敷の中ではぐれてしまう。

 

ある一室で、ある紳士がナイフで殺害されるシーンを目撃してしまう。

 

そこにシェエラザードがかけつけ、アリスの危機を救うのだった。。。

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

過去の惨劇は、屋敷あるいは仮面舞踏会に記憶として刻まれていて、
舞踏会が催されるたびに何度もその惨劇が再生されてきた、
という奇妙な物語でした。

 

次のアリスとシェエラザードの活躍を楽しみにしております♪

槐と優・第4話 (怪と幽 vol.013)

(GW前に記事を下書き保存したまま、アップするのを忘れていました。約3週間遅れのアップです。なんてこった!)

 

いま発売中の「怪と幽」に諸星大二郎先生の新作が掲載されました。

タイトルは「槐と優・第4話ヴォイニッチ手稿を解読したよ・前編」。

 
表紙。


タイトルページ。


槐くんは松戸西園という人物から種子と「ヴォイニッチ手稿」を送られます。

 

種子を栽培したところそれは手稿に出てくる植物でした。

 

他の種子も植え、ついでに手稿も解読してしまいました。

 

手稿に書いてある手順通りに槐くんが実験していると、そこに優ちゃんがやってきます。

 

が、なんと植物が食虫植物よろしく優ちゃんをとりこんでしまいます。

 

そして、植物の触手からは手稿に書いてあったとおりに樹液とともに小人が出て来ましたが、優ちゃんも小人になって出て来ました。

 


どうなってしまうことやら。。。

 


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 


今回も槐くんと優ちゃんのちょっと不思議なお話でした。

 

タイトルにもなっている「ヴォイニッチ手稿」は実際に1912年にイタリアで発見された古文書です。

 

未解読の文字と謎の植物の絵で彩られた奇書で、様々な学者が解読に挑んでましたがいまだに解明されていないそうです。

 

実に想像力をかきたてるアイテムなので諸星先生が着目しないわけがありませんね♪

 

後編が楽しみです♪

諸星大二郎劇場33 アリスとシェエラザード第13話・5枚のカード

諸星大二郎先生の新作が現在発売中のビッグコミック増刊号に掲載されました。

 

表紙。

 


タイトルページ。



アリスとシェエラザードは病床のコールマン氏の呼び出しを受けた。

コールマン氏は死の淵にあるという。

 

またしても二人は奇妙な依頼を受ける。

 

夜中の12時になると二人の男が現れ、一晩中カードで何かを賭けて勝負するらしい。

コールマン氏は、この二人が何者で何を賭けているのかを調べて欲しいという。

 

アリスとシェエラザードはコールマン氏の寝室で待機する。

 

そこに、二人の男が現れる。

 

アリスは二人からトランプのカードを一式持ってくるよう頼まれるが…。

 


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 


因果応報。

 

そんなキーワードが浮かびました。ちょっと陳腐かもしれませんが。


本人も忘れ去っていたような、過去に犯した罪。

それからどれだけ善行を積み重ねたとしても、最後に突き付けられる審判。


人生とはそんな意地悪なものばかりではないと信じたいところですが…。

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

最後の決め手について。

 

 

ダイヤの10、スペードのジャック、クラブのクイーン、ダイヤのキング、ハートのエース。ロイヤルストレート。

 

右端のダイヤの10のマークが「10」ではなく「A」に見えますね。

こんなすぐわかるようなミスはありえません。

 

一体なんでしょう?

何か意味がありそうな…

気になります…

 

次のアリスとシェエラザードの活躍を楽しみにしております♪

槐と優・第3話 (怪と幽 vol.012)

いま発売中の「怪と幽」に諸星大二郎先生の新作が掲載されました。

タイトルは「槐と優・第3話カキノタネ戦争」。

 

表紙。


タイトルページ。


今回も槐くんと優ちゃんが主役のちょっと不思議なお話です。

槐くんは第1話に出てきたザッパ沼の怪物をまた大量に育てています。

今度は遺伝子操作で小さくしてみたそう。
この怪物は単独で分裂せず、二体が接触することでDNAを交換し妊娠します。
エサは柿ピーです。

 

二匹の遺伝子の塩基配列の一部を変え、個性を与えました。

 

そのうち、カキノタネだけを食べる者とピーナツだけを食べる者に別れ、グループをつくるようになりました。

 

二つのグループは争うようになり。。。

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

 

槐くんと優ちゃんは人類の創造主だった。。。

人類は二人の稚拙な気まぐれで生まれた存在だった。。。

 

なんてことを妄想してしまいました。

 

これから二人の活躍が楽しみです♪

 

 

bunji2.hatenablog.com

諸星大二郎劇場32 アリスとシェエラザード第12話・ユディット再び

諸星大二郎先生の新作が現在発売中のビッグコミック増刊号に掲載されました。

今回も無事に紙版でビッグコミック増刊号を入手できてほっとしています。

 

表紙。


タイトルページ。


アリスはシェエラザードの友人デボラからの依頼で絵画の調査を行うことになった。

 

旅先で出会った女性からもらった「人物画」を自宅に飾って以来、デボラは体調不良が続いているらしい。

 

そして人物画がだんだんと自分に似ていき自分の顔そのものになると、デボラはショックで失神してしまうが、気づいたときにはその絵はなにものかに盗まれてしまったという。

 

アリス達は人物画をくれたという女性を探すうち、それが過去の事件で出会った「ジュディス・ガーランド」という女性画家であることにたどり着く。

 

ジュディスの足取りを追う二人だったが…。

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

不気味な女性「ユディット」の再登場でした。

 

アリスとシェエラザードVSユディットの物語、まだまだ続きそうな気配です。

 

ホームズに出てくる「モリアーティー教授」みたいな存在なのかもしれません。

 

次のアリスとシェエラザードたちの活躍を楽しみにしております♪

 

 

bunji2.hatenablog.com

 

諸星大二郎劇場31 アリスとシェエラザード第11話・四辻の悪魔

諸星大二郎先生の新作が現在発売中のビッグコミック増刊号に掲載されました。

表紙。

タイトルページ。

タイトルページはカラーでした!やった♪

アリスとシェエラザードに、依頼が持ち込まれた。

依頼人は蔵書家で、16世紀にファウストゥスによって書かれた魔術書に関するものだった。

その魔術書からあるページの文字だけが浮き上がって窓から出て行ったのだという。

依頼内容はその失われた文字を取り戻して欲しいということだった。

アリスとシェエラザードは依頼者の屋敷に泊まり込んで霊視にとりかかるが難航する。

依頼者を訪ねてきた司祭のロザリオをヒントにアリスは「四辻」のヴィジョンを獲得し、近所の「四辻」へと向かうが。。。

 


今回は「悪魔召喚」がテーマでした。呪文詠唱シーンが諸星先生の陰影の強い独特のタッチで描かれます。
浮かび上がる呪文と魔法陣。
否応なしに盛り上がりまくります。

 

また、四辻や村落の境界には古来より魔物が現れるというような伝承が日本にもありますね。


次のアリスとシェエラザードたちの活躍を楽しみにしております♪