諸星大二郎劇場20 手を愛する男
諸星大二郎先生の新作が現在発売中のビッグコミック増刊号に掲載されました。
表紙。
タイトルページ。
タイトルは「手を愛する男」。
主人公は女性。ロンドンで人探しを請け負うアリス・ミランダと助手のミス・ホブソン。
今回の顧客はマロー博士と名乗り、結婚相手を探しているという。
その条件というのが「手の美しい女性」だという。
アリスは条件に合う女性をロンドンの周辺で探し出し博士にリストを渡し、その依頼は完了した。
その後、リストに載せた女性が行方不明となり、そのうちの一人が惨殺死体となって見つかる。
アリスは顧客が犯人と目星をつけ、降霊会を行い犯人の行方を追うが…。
諸星作品に新たなヒロインが誕生しました。
気高く美しいアリスとシェエラザード。
アリスと言えば不思議の国のアリス、シェエラザードと言えば千夜一夜物語の語り部、を連想しました。
シェエラザードが眼鏡女子なので、シリアスな栞と紙魚子みたいな感じかもしれません。
ネタバレですが、「悪趣味クラブ」のお話でもありました。
今後のアリスとシェエラザードの活躍が楽しみです。
今回のビッグコミック増刊号は他の執筆陣も読み応えありです。
わたせせいぞう先生の新連載「なつのの京」(巻頭カラー)、高橋ツトム先生「ギターショップ・ロージー」、細野不二彦先生「ギャラリーフェイク」、業田良家先生「機械仕掛けの愛」、小田切桐道明先生「本阿弥名刀秘録」、そして、さいとう・たかを先生「ゴルゴ13」。
次回は9/17発売の10月増刊号。