諸星大二郎先生の西遊妖猿伝がモーニング・ツーに掲載されました。
表紙。
タイトルページ。
地下水路でサソリ女と対決!
壁にへばりつきながらの変幻自在な攻撃に悟空は翻弄される。
なんとかサソリ女から逃がれたもののアシャイバンダクは怪我を負ってしまう。
アシャイバンダクによって語られる、善のアフラ・マズダーと悪のアンラ・マンユの対立。そしてアフラ・マズダーの眷属のうち「牛」は最も聖なるものだという。
アシャイバンダクの話に何かヒントを得た悟空だった…。
以前はカポエラ風の足技を多用していましたが、今回の洞窟の中でもサソリ女はトリッキーな闘い方でなかなか面白いです。
アシャイバンダクたちのゾロアスター教(祆教)の最高神であるアフラ・マズダー。
それが仏教で守護神としてとりこまれたのが阿修羅なのだそうですね。
諸星作品で阿修羅といえば…
「暗黒神話」第二話の「阿修羅の巻」ですね。
武君が異界でオオナムチに聖痕をつけられ、アメノフチコマに遭遇し、否応なしにアートマンとしての道をつき進んでいく…そんなお話でした。
西遊妖猿伝でも運命めいた縁が悟空たちをつき動かしているようです。
今後の展開がまた楽しみです。