本日、諸星大二郎先生の新刊が出ました。
「西遊妖猿伝・西域編・火焔山の章・1巻」
表紙。
帯を取ると。
目次。
連載再開のモーニングtwoの2019年8月号から2020年3月号までの内容が載ってます。
てっきり西域編の続巻として出ると思っていたのですが、火焔山の章の1巻として出ました。
諸星先生の新刊が発売日に店頭に並ぶことで定評のある、吉祥寺のブックス・ルーエで購入しました。
キン・シオタニのブックカバーが素敵。
諸星大二郎先生の新作が現在発売中のビッグコミック増刊号に掲載されました。
表紙。
タイトルページ。
タイトルは「手を愛する男」。
主人公は女性。ロンドンで人探しを請け負うアリス・ミランダと助手のミス・ホブソン。
今回の顧客はマロー博士と名乗り、結婚相手を探しているという。
その条件というのが「手の美しい女性」だという。
アリスは条件に合う女性をロンドンの周辺で探し出し博士にリストを渡し、その依頼は完了した。
その後、リストに載せた女性が行方不明となり、そのうちの一人が惨殺死体となって見つかる。
アリスは顧客が犯人と目星をつけ、降霊会を行い犯人の行方を追うが…。
諸星作品に新たなヒロインが誕生しました。
気高く美しいアリスとシェエラザード。
アリスと言えば不思議の国のアリス、シェエラザードと言えば千夜一夜物語の語り部、を連想しました。
シェエラザードが眼鏡女子なので、シリアスな栞と紙魚子みたいな感じかもしれません。
ネタバレですが、「悪趣味クラブ」のお話でもありました。
今後のアリスとシェエラザードの活躍が楽しみです。
今回のビッグコミック増刊号は他の執筆陣も読み応えありです。
わたせせいぞう先生の新連載「なつのの京」(巻頭カラー)、高橋ツトム先生「ギターショップ・ロージー」、細野不二彦先生「ギャラリーフェイク」、業田良家先生「機械仕掛けの愛」、小田切桐道明先生「本阿弥名刀秘録」、そして、さいとう・たかを先生「ゴルゴ13」。
次回は9/17発売の10月増刊号。
文藝別冊の「総特集・星野之宣・デビュー45周年」が出ました。
発売当日に星野之宣先生や諸星大二郎先生の新刊が店頭に並ぶ事で定評のある、吉祥寺のブックス・ルーエで購入。
表紙。
目次。
読み応えのあるインタビュー。
星野先生の本棚も実に興味深いです。
特別寄稿の先生方もスゴイメンツがそろってます。
そして特にスゴイのが、諸星先生との書き下ろし合作マンガ!
稗田礼二郎と宗像教授が夢の共演ですよ!?
たまらない。
ファンが選ぶ名シーン。
ベストオブベストが「妖女伝説」の「月夢」!
加門七海先生の寄稿も面白い。
あと、イリヤッドの魚戸先生がかつて星野先生のアシやってた話とかも面白いです。
星野先生といえば、SFものや伝奇もののイメージが強いんですけど、人生の悲哀や男女の機微も描いてるところもたまらなく好きです。
さて、一昨年でた諸星先生の総特集と並べてみました。
あれっ。そういえば1986年にもおふた方ともムック本出してました。
左:星野之宣・イラスト集・STARFIELD
全部並べてみました。
諸星大二郎先生の新作が現在発売中のビッグコミック増刊号に掲載されました。
表紙。
タイトルページ。
タイトルは「星童」。
以前、前後編の2回にわたって掲載された「月童」のその後です。
清の時代。
月童(ユエトン)という少年と星童(シントン)という人形の話。
主人公の姚兆明は月童を愛していました。
しかし月童と星童は人間と人形でありながら、時々入れ替わるのでした。
さて、主人公は郷試(どうやら科挙のようなものみたいです)を受けることになります。星童の能力でカンニングをしようとしますが…。
まさか月童の物語のその後が読めるとは思わなかったので嬉しい限りです。
月童も不吉なその後を暗示していましたが、やはり主人公は身を持ち崩してしまうことになります(あ、ネタバレでした(^o^;))。
なんというか、今も少年と人形がそのままの姿でどこかにいるのではないか。そんなことを想像してしまう、物語でした。
そして月童と星童は他にもいて、それはしろがねとよばれ…なんてことはないですね(藤田和日郎先生すんません)。
次は7月17日の8月増刊号です。