諸星大二郎劇場27 アリスとシェエラザード第7話

諸星大二郎先生の新作が現在発売中のビッグコミック増刊号に掲載されました。

 

表紙。

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タイトルページ。

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アリスとシェエラザードはロンドンのミス・ドコンジョ(?!)から息子の捜索を依頼されます。

なんでも、息子は二階の「家具部屋」に逃げ込んだそうだが。。。

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そこは女主人のお気に入りの家具を集めた部屋なのだが、椅子が一脚多いとか。そして息子がその一脚なのではないかと。

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一体何をいってるのかわかりませんが、どうやら子供のころからそういう体質だったらしく。

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アリスとシェエラザードは息子の捜索に乗り出すのだが。。。

 

 

今回はなかなかコミカルな仕上がりの作品でした。

落語にこういう感じのお話があったような気がします。

 

そして今回の見どころ。

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美人を怒らせるとオッカナイというわけですね (^_^;)

 

またの彼女たちの活躍を楽しみにしております♪

西遊妖猿伝・火焔山の章・第24回

諸星大二郎先生の西遊妖猿伝モーニング・ツーに掲載されました。

表紙。

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タイトルページ。

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地下水路でサソリ女と対決!

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壁にへばりつきながらの変幻自在な攻撃に悟空は翻弄される。

なんとかサソリ女から逃がれたもののアシャイバンダクは怪我を負ってしまう。

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アシャイバンダクによって語られる、善のアフラ・マズダーと悪のアンラ・マンユの対立。そしてアフラ・マズダーの眷属のうち「牛」は最も聖なるものだという。

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アシャイバンダクの話に何かヒントを得た悟空だった…。

 

以前はカポエラ風の足技を多用していましたが、今回の洞窟の中でもサソリ女はトリッキーな闘い方でなかなか面白いです。

 

アシャイバンダクたちのゾロアスター教(祆教)の最高神であるアフラ・マズダー

それが仏教で守護神としてとりこまれたのが阿修羅なのだそうですね。

 

諸星作品で阿修羅といえば…

 

暗黒神話」第二話の「阿修羅の巻」ですね。

武君が異界でオオナムチに聖痕をつけられ、アメノフチコマに遭遇し、否応なしにアートマンとしての道をつき進んでいく…そんなお話でした。

 

西遊妖猿伝でも運命めいた縁が悟空たちをつき動かしているようです。

 

今後の展開がまた楽しみです。

西遊妖猿伝・火焔山の章・第23回

諸星大二郎先生の西遊妖猿伝モーニング・ツーに掲載されました。

表紙。

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タイトルページ。

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悟空と祆教のアシャイバンダクは、城外から繋がってるカレーズ(水路)を確認しにきたが、

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異界クリーチャで堰き止められていた。

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無理に引きはがそうとすると、異界クリーチャが毒を吹き出す上に、堰き止めていた水が毒とともに一気に城内にながれこんでしまう。

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手をこまねいているところへ、サソリ女の襲撃が!

 

 

…サソリ女の登場です。懐かしいです♪

 

さぁ、ストーリーがうねってきました!


牛魔王はどう絡んでくるのか?!
羊力大仙・アマルカ・虎力大仙との対決は?!

ジュンマイとカシュラートの恋の行方は?!

チェイリーとシュムは再会できるのか?!

沙悟浄猪八戒が手を焼く奴隷女オバチは?!

そうそう、玉面公主も忘れてはいけません!

 

もはや群像劇の体で同時に複数イベントが進行していて収拾はつくのか?!(´▽`*)


来月も目が離せません!

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諸星大二郎劇場26 アリスとシェエラザード第6話

諸星大二郎先生の新作が現在発売中のビッグコミック増刊号に掲載されました。


表紙。

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タイトルページ。

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タイトルは「アリスとシェエラザード第6話・紅玉の首飾りの女」。


アリスとシェエラザードチューリング城に滞在。

 

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アリスは嫌な夢を見る。夢の中で、アリスは鳥籠に閉じ込められており、
助けてもらおうと声をかけた女性は目から流血し、
バラの刺繡のあるドレスに大きなルビーがいくつもついた首飾りをつけていたという。

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グーリン博士は、「血の籠」公の愛妾で籠で飼われていたマルガリータという女性ではないかと考える。
マルガリータ本人と推定される肖像画を見せるとまさにアリスが夢でみた女性だった。

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またルビー関連ということで、古い本の間に挟まっていた「詩」を紹介する。

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どうやらこれはルビーの首飾りのありかを示す暗号なのではないか?!

宝さがしに乗り出す、ジェラード子爵・グーリン博士そしてアリスとシェエラザードだった…。

 

前回に引き続き、「血の籠」公の陰惨な過去に関わる幽霊譚でした。

暗号のところ、シャーロック・ホームズの「マスグレーブ家の儀礼書」の雰囲気でノリノリですね♪最高です♪

 

また次回のアリスとシェエラザードの活躍が楽しみです!

諸星大二郎デビュー50周年記念トリビュート

諸星大二郎50周年記念トリビュート」、ゲットしました。


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よくもまあ、色々と企画を考えるものだなぁ、と感心しつつも、私自身は少しひいて見ていました。

あくまでも私は諸星作品が好きで追いかけているのであって、こういうオチャラケ本は一段低くみてしまうなと。一応、資料として収集対象ではあるが同人誌的な感覚だよなと。

諸星先生もこういうのあまり好きそうにないイメージだったし。


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が、そうそうたるメンバー。

しかも皆さんの熱量が高すぎる。。。

 

巻末の諸星先生の描き下ろしもいい感じでした。

 

読後、

 

「なんかいいもん見てしまったな〜」

 

なんて気持ちになってしまいました。

 

どうやら編集のA女史の企みだったそうです。


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なにげに吾妻ひでお先生まで載ってて、感慨深い本に仕上がっています。

 



 

逢魔が時 (怪と幽 vol.008)

いま発売中の「怪と幽」に諸星大二郎先生の新作が掲載されました。

タイトルは「逢魔が時」。

 

表紙。

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カバーページ。

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あもくんと茜ちゃんのお話でした。

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日常に潜む異界。

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お父さんを心配するあもくんがかわいいです。

西遊妖猿伝・火焔山の章・第22回

諸星大二郎先生の西遊妖猿伝モーニング・ツーに掲載されました。

 

表紙。

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タイトルページ。

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寧戎城にて、牛魔王と立ち合い、孤児たちから石を投げられ、その場を後に。

悟空は祆教のアシャイバンダクに再会。

何者かがつくった城外のカレーズ(地下水路)から侵入したという。

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カレーズは水が枯れ、そのせいで暴動が起きたらしい。

カレーズには異界クリーチャがはびこっていた。

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カレーズから城外に出ると大量の虫が悟空達に襲い掛かる。
悟空は人外の娘、アマルカの仕業と看破するが。。。

前回休載で、間があいてしまって復習が必要でした。

 

上のあらすじでは割愛しましたが、ヴァンダカもなにか画策している模様です。

 

 

月刊モーニングtwoでは諸星先生の「西遊妖猿伝」以外の作品も楽しみにしています。

 

以下、気に入ってる作品をピックアップしてみました:

 

「珈琲をしずかに」(みやび先生)ナイーブな男子高校生と喫茶店の美人マスターの恋。そっと見守っている。どうかハッピーエンドであってほしいと願いつつ。今回はよくやったと喝采Kindleでコミック買う。

「母の元カノと暮らした」(宮城先生)先月号から連載開始。タイトルがなんというかアヤシイ感じだが。優しいストーリー。もう少し連載を見守る。

「銀河のカーテンコール」(北先生)絵もストーリーも美しい。勝手に歳の差40のラブストーリーの文脈で読んでるが、そうはならないのかもしれない。いや、ラブストーリーであってほしい。とにかく毎回チェック。Kindleでコミック買う。

「ヒラエスは旅路の果て」(鎌谷先生)絵もストーリーも美しい。「死」をテーマにした作品なのですが、どう着地するのかまったくわかりません。とにかく気づけばいつも目で追ってます。これもコミック買う。

「リスタート!」(坂木原先生)20年前に活躍した敏腕ゲームプロデューサが現代にタイムトリップしスマホゲームの開発チームを牽引する話。そうか、これも異世界ものなのか。。。読後、前向きになれる稀有な作品。ゲーム業界ネタも面白い。コミック買う。

 

この他、文句なしにおもろい「とんがり帽子」「ゴールデンゴールド」「聖☆おにいさん」はほぼ確実にコミック買ってますねー。