西遊妖猿伝・火焔山の章・第25回

諸星大二郎先生の西遊妖猿伝モーニング・ツーに掲載されました。

 

表紙。

f:id:bunji2:20211123001012p:plain

 

タイトルページ。

f:id:bunji2:20211123002308p:plain



水路をふさぐ異世界クリーチャを倒すには、聖なる「牛」の属性を持つ者、つまり、「牛魔王」しかいない!

 

ということで、怪我に倒れたアシャイバンダクのかわりにハル・アムが牛魔王に助けを求めにでかけます。

f:id:bunji2:20211123001051p:plain

(アシャイバンダクの心配そうな顔がたまらない)

 

そのころ、城内にはソグド兵がなだれ込み、乱戦状態になっていました。

f:id:bunji2:20211123001106p:plain

(モブのおじさんは裏切り者「ガズテク」の名前を連呼)

 

悟空達が途中でであった謎の女性は、なんと玉面公主でした。

f:id:bunji2:20211123001144p:plain

なぜか公主は乱戦状態の城内を一騎で突き進むのでした。。。

f:id:bunji2:20211123001212p:plain

 

久しぶりの玉面公主の登場です。

彼女もまた、なにかを画策しているようです。

 

以前、諸星先生の西遊妖猿伝は「群像劇」だ、というようなことを書きました。

悟空をはじめ三蔵法師ご一行の面々だけでなく、脇役級のキャラクターにもそれぞれに物語があり、それぞれ並行に動き始めています。

なかなか作品全体の厚みがすごいことになっています。

 

これからの展開が楽しみです。

諸星大二郎劇場27 アリスとシェエラザード第7話

諸星大二郎先生の新作が現在発売中のビッグコミック増刊号に掲載されました。

 

表紙。

f:id:bunji2:20211119193656j:plain

タイトルページ。

f:id:bunji2:20211119193708j:plain



アリスとシェエラザードはロンドンのミス・ドコンジョ(?!)から息子の捜索を依頼されます。

なんでも、息子は二階の「家具部屋」に逃げ込んだそうだが。。。

f:id:bunji2:20211119193738j:plain

そこは女主人のお気に入りの家具を集めた部屋なのだが、椅子が一脚多いとか。そして息子がその一脚なのではないかと。

f:id:bunji2:20211119193758j:plain

一体何をいってるのかわかりませんが、どうやら子供のころからそういう体質だったらしく。

f:id:bunji2:20211119193817j:plain

アリスとシェエラザードは息子の捜索に乗り出すのだが。。。

 

 

今回はなかなかコミカルな仕上がりの作品でした。

落語にこういう感じのお話があったような気がします。

 

そして今回の見どころ。

f:id:bunji2:20211119193850j:plain

 

美人を怒らせるとオッカナイというわけですね (^_^;)

 

またの彼女たちの活躍を楽しみにしております♪

西遊妖猿伝・火焔山の章・第24回

諸星大二郎先生の西遊妖猿伝モーニング・ツーに掲載されました。

表紙。

f:id:bunji2:20211021223641p:plain

タイトルページ。

f:id:bunji2:20211021223705p:plain

地下水路でサソリ女と対決!

f:id:bunji2:20211021223808p:plain

壁にへばりつきながらの変幻自在な攻撃に悟空は翻弄される。

なんとかサソリ女から逃がれたもののアシャイバンダクは怪我を負ってしまう。

f:id:bunji2:20211021223926p:plain

アシャイバンダクによって語られる、善のアフラ・マズダーと悪のアンラ・マンユの対立。そしてアフラ・マズダーの眷属のうち「牛」は最も聖なるものだという。

f:id:bunji2:20211021224019p:plain

アシャイバンダクの話に何かヒントを得た悟空だった…。

 

以前はカポエラ風の足技を多用していましたが、今回の洞窟の中でもサソリ女はトリッキーな闘い方でなかなか面白いです。

 

アシャイバンダクたちのゾロアスター教(祆教)の最高神であるアフラ・マズダー

それが仏教で守護神としてとりこまれたのが阿修羅なのだそうですね。

 

諸星作品で阿修羅といえば…

 

暗黒神話」第二話の「阿修羅の巻」ですね。

武君が異界でオオナムチに聖痕をつけられ、アメノフチコマに遭遇し、否応なしにアートマンとしての道をつき進んでいく…そんなお話でした。

 

西遊妖猿伝でも運命めいた縁が悟空たちをつき動かしているようです。

 

今後の展開がまた楽しみです。

西遊妖猿伝・火焔山の章・第23回

諸星大二郎先生の西遊妖猿伝モーニング・ツーに掲載されました。

表紙。

f:id:bunji2:20210921213746p:plain

タイトルページ。

f:id:bunji2:20210921213757p:plain

悟空と祆教のアシャイバンダクは、城外から繋がってるカレーズ(水路)を確認しにきたが、

f:id:bunji2:20210921213827p:plain

異界クリーチャで堰き止められていた。

f:id:bunji2:20210921213851p:plain

無理に引きはがそうとすると、異界クリーチャが毒を吹き出す上に、堰き止めていた水が毒とともに一気に城内にながれこんでしまう。

f:id:bunji2:20210921213906p:plain

手をこまねいているところへ、サソリ女の襲撃が!

 

 

…サソリ女の登場です。懐かしいです♪

 

さぁ、ストーリーがうねってきました!


牛魔王はどう絡んでくるのか?!
羊力大仙・アマルカ・虎力大仙との対決は?!

ジュンマイとカシュラートの恋の行方は?!

チェイリーとシュムは再会できるのか?!

沙悟浄猪八戒が手を焼く奴隷女オバチは?!

そうそう、玉面公主も忘れてはいけません!

 

もはや群像劇の体で同時に複数イベントが進行していて収拾はつくのか?!(´▽`*)


来月も目が離せません!

f:id:bunji2:20210921214037p:plain

 

諸星大二郎劇場26 アリスとシェエラザード第6話

諸星大二郎先生の新作が現在発売中のビッグコミック増刊号に掲載されました。


表紙。

f:id:bunji2:20210919191116j:plain

タイトルページ。

f:id:bunji2:20210919191133j:plain

タイトルは「アリスとシェエラザード第6話・紅玉の首飾りの女」。


アリスとシェエラザードチューリング城に滞在。

 

f:id:bunji2:20210919191205j:plain


アリスは嫌な夢を見る。夢の中で、アリスは鳥籠に閉じ込められており、
助けてもらおうと声をかけた女性は目から流血し、
バラの刺繡のあるドレスに大きなルビーがいくつもついた首飾りをつけていたという。

f:id:bunji2:20210919191235j:plain

グーリン博士は、「血の籠」公の愛妾で籠で飼われていたマルガリータという女性ではないかと考える。
マルガリータ本人と推定される肖像画を見せるとまさにアリスが夢でみた女性だった。

f:id:bunji2:20210919191257j:plain

またルビー関連ということで、古い本の間に挟まっていた「詩」を紹介する。

f:id:bunji2:20210919191315j:plain

どうやらこれはルビーの首飾りのありかを示す暗号なのではないか?!

宝さがしに乗り出す、ジェラード子爵・グーリン博士そしてアリスとシェエラザードだった…。

 

前回に引き続き、「血の籠」公の陰惨な過去に関わる幽霊譚でした。

暗号のところ、シャーロック・ホームズの「マスグレーブ家の儀礼書」の雰囲気でノリノリですね♪最高です♪

 

また次回のアリスとシェエラザードの活躍が楽しみです!

諸星大二郎デビュー50周年記念トリビュート

諸星大二郎50周年記念トリビュート」、ゲットしました。


f:id:bunji2:20210911181235j:image

 

よくもまあ、色々と企画を考えるものだなぁ、と感心しつつも、私自身は少しひいて見ていました。

あくまでも私は諸星作品が好きで追いかけているのであって、こういうオチャラケ本は一段低くみてしまうなと。一応、資料として収集対象ではあるが同人誌的な感覚だよなと。

諸星先生もこういうのあまり好きそうにないイメージだったし。


f:id:bunji2:20210911181401j:image

 

が、そうそうたるメンバー。

しかも皆さんの熱量が高すぎる。。。

 

巻末の諸星先生の描き下ろしもいい感じでした。

 

読後、

 

「なんかいいもん見てしまったな〜」

 

なんて気持ちになってしまいました。

 

どうやら編集のA女史の企みだったそうです。


f:id:bunji2:20210911181555j:image

 

なにげに吾妻ひでお先生まで載ってて、感慨深い本に仕上がっています。

 



 

逢魔が時 (怪と幽 vol.008)

いま発売中の「怪と幽」に諸星大二郎先生の新作が掲載されました。

タイトルは「逢魔が時」。

 

表紙。

f:id:bunji2:20210911081642p:plain

カバーページ。

f:id:bunji2:20210911081700p:plain

あもくんと茜ちゃんのお話でした。

f:id:bunji2:20210911081718p:plain

日常に潜む異界。

f:id:bunji2:20210911081738p:plain

 

お父さんを心配するあもくんがかわいいです。